印籠紐
紐の長さ:
外国のコレクションなどでは、根付と緒締との間が帯に挟めないほど短いものもあります。
しかし、印籠はもともと上級武士のステイタス・シンボルです。帯に挟めなければ意味がありません。
武士の正装の帯は博多帯で、その幅分を確保してこそ本来の印籠の姿があると思います。
しかし長すぎるのも間が抜けてしまいますし、根付がぶらぶらして、印籠を傷つける恐れもあります。博多帯の幅に若干の余裕をみて、
3寸(9cm)程度がベストでしょう。
印籠紐を買う場合、何尺買えば良いか悩むかと思いますが。
印籠の大きさと紐の結び方にもよりますが、私の経験上、大振りな印籠や特殊な飾り結びをしても、
鯨尺で4尺あれば十分足ります。
※右
印籠 狩野養信下絵・豊川楊渓(初代)作
福禄寿鶴蒔絵印籠
緒締 金無垢松竹梅透彫緒締
根付 桃蒔絵根付
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