ら行・わ行  
楽焼象嵌らくやきぞうがん楽焼は、京焼の陶磁器を意味し、それらを漆器面に象嵌すること。小川破笠・野村九国・野村樗平・三浦乾也・貞二などの作品に見られる。
螺鈿らでん 1:貝を使った技法の総称。
2:特に夜行貝などの厚貝を使った技法。
利休形りきゅうなり千利休が好んだ形。棗・盃などに独特な形がある。
笠翁細工りつおうざいく破笠細工ともいう。小川破笠の作品および、破笠を模倣した作品。通常陶器の象嵌や墨形塗りなどのことを指す。小川破笠・水谷秋登甫・野村九国・野村樗平・三浦乾也・貞二などの作品に見られる。
立左根付りゅうさねつけ 1:木製中空の饅頭根付。将軍家御根付挽物師の池島立佐が製作していたことに由来する。 戦前までこの意味で使われていた。
2:現代では柳左根付の字をあて、象牙や鹿角の中空透かし彫りの饅頭根付を意味する。
琉球漆器りゅうきゅうしっき地方漆器の一つ。琉球王家時代から現代に続く沖縄県の漆器。螺鈿・沈金・彫漆・堆錦などの技法を特徴とする。
両掛りょうかけ挟箱が後ろに担ぐのに対し、担い棒の前後に振り分けた箱を指す。
料紙箱りょうしばこ料紙を入れる大型の箱。硯箱と一具をなすものは料紙硯箱という。
料紙文庫りょうしぶんこ料紙箱のこと。 特に硯箱を伴わないものを指すことが多い。単に「文庫」とも言う。
留守模様るすもよう主題となる人物を直接描かず、その持ち物などをモチーフとした模様。
蝋色ろいろ呂色とも書く。1:蝋色塗りのこと。2:黒蝋色漆のこと。
蝋色漆ろいろうるし呂色漆とも書く。蝋色塗りに使用する油を含まない漆。一般的に黒蝋色漆を指す
呂色炭ろいろずみ百日紅(さるすべり)の木などを焼いた炭。蝋色仕上げに適する。
蝋色塗ろいろぬり呂色塗りとも書く。最後の上塗に蝋色漆で塗り、研ぎ、摺漆の後、磨いて仕上げること。黒であれば黒蝋色塗、朱であれば朱蝋色塗、青漆であれば青漆蝋色塗となる。
脇取盆わきとりぼん広蓋のこと。
輪島塗わじまぬり地方漆器の一つ。江戸時代から現代に続く、石川県輪島市の漆器。 下地に特産の地粉を使い、堅牢であることを特色とするという。
輪台わだい化粧道具のひとつ。耳盥を載せる筒状の台。
渡金わたしがね化粧道具のひとつ。盥の上に渡し掛ける金属の板。
輪広わぶろ1:輪広椀の略。
2:輪広椀の形をした。大ぶりの容器。
輪広椀わびろわん 椀の形状の1つ。身と蓋の輪を広く取った形状で、元は菓子椀に使い、後には料理にも使った。
2005年11月22日 UP
2008年 1月 1日 更新